最短焦点距離のお話
前回ご紹介したレンズに付随するお話です。
今回はパーツの撮影など、
接写をする場合にどのレンズを使おうかということについて考えてみます。
接写を行うにはレンズの持つ「最短焦点距離」という性能が鍵となります。
最短焦点距離とはその名の通り、ピントが合う最も短い距離を指します。
この距離が短いレンズほど、被写体に接近して撮影をすることができます。
が、被写体を大きく撮影するには、画角も関係します。
画角は焦点距離とは逆で、大きいほど被写体を大きく撮影できます。
つまり、(画角/焦点距離)の値が最も大きいレンズが、
一番被写体を大きく撮影できるレンズとなります。
ちなみに現在所有しているレンズの最短焦点距離での
撮影イメージを比較すると↓↓↓の感じ。
今回はRGガンダムGP01さんにご協力頂きますw
被写体の身長は約100mmです。
1.標準レンズ(16-50mm F3.5-5.6 OSS)のワイ端(16mm)の接写限界(250mm)
16/250=0.064
2.標準レンズ(16-50mm F3.5-5.6 OSS)のテレ端(50mm)の接写限界(300mm)
50/300=0.167
3.SIGMA 19mm F2.8の接写限界(200mm)
19/200=0.095
4.標準ズームレンズ(55-210mm F4.5-6.3 OSS)のワイ端(55mm)の接写限界(1000mm)
55/1000=0.055
5.標準ズームレンズ(55-210mm F4.5-6.3 OSS)のテレ端(210mm)の接写限界(1300mm)
210/1300=0.162
上記の比較の結果、最も寄って撮影できたのは標準レンズのズームである2、
次いでズームレンズをいっぱいまでズームした5でした。
が、5は実に1.3mも離れないとピンが来ないという状態。
2は0.3mでピンがくる状態でした。
ちなみに被写体の明るさにかなり差がありますが、
これはカメラを「絞り優先」に設定しているため、
レンズの明るさ(F値)に合わせてシャッタースピードを自動調節しているためです。
ん~、パーツの撮影には標準レンズのズーム側を使用するのが
一番いい感じなのかな~。
個人的にはやはり19mmの画角が好きだけど。
TAGS: カメラ・撮影機材 | 2015/02/01